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2015-02-18 雪下ろし・ペンキ塗り時の命綱の改良
この命綱方式は、墜落を途中で止める事は想定してません。
万一墜落して宙吊りになった場合は、肋骨骨折や内臓破裂のおそれが有ります。
墜落が想定される場合は、正規品のフルハーネスをお使い下さい。
主な改良点
フリクションノットをプルージックからマッシャー結びに変更しました。
左右斜め向きの作業がし易い様に、背中側にシフトビレイ・ロープを追加してみました。
簡易ロープハーネスを装着できる様に、24D環止めを使いました。
この命綱のポイントになる主なところ。
マッシャー結び
ダブル・フィッシャーマンズ・ノット
シフトビレイ・ロープ(仮称)
24リングD環止め
簡易ロープハーネス
さつま編み加工 ( 習得必須事項かも 覚えるといろいろと応用できます。)
命綱部の概要 クリックで拡大できます。

マッシャー結び部分
ループは、前回のプルージックループをそのまま使いました。
ループの長さは、もう少し長い方が使い易いかもしれません。
巻き数は4~5回 写真は4回巻きでしたがしっかりとロック出来てました。
下側からの押し上げも、上側からの押し下げもスムーズです。

安全帯を上から見たところ。
左右のD環止めが、24リングD環止め。
必要に応じて 左右のD環止めの前の輪に、簡易ロープハーネスを通して止めます。

安全帯を正面から見たところ。
シフトビレイ・ロープは撮影上、上にきてますが、実際は後ろ側に回ります。

簡易ロープハーネスをつけてみたところ。
ロープハーネスのロープの両端はループにしてある。
ロープの中心部を後ろ側で安全帯に巻き結びやタイオフ結び(輪ゴム止めの結び方)等で
結んでから、2本一緒に股の下を通し前に持ってきて左右に分け
それぞれのループを左右のD環止めの輪に通す。
D環止めの輪を通した両端のループを小さめのO型環付きカラビナで閉じる。
写真のロープハーネスのロープのつけ方が雑でした、格好良くきちんとつけましょう。

以上です、その他については 2014-12-23にアップしたものと同じです。
2014-12-23 屋根の雪下ろし・ペンキ塗り時の命綱
自宅の屋根の雪下ろしやペンキ塗りの時に私が使用する命綱をアップしてみました。
( 2015-02-18 雪下ろし・ペンキ塗り時の命綱の改良 を アップしました。)
命綱の前にまず梯子をしっかり固定しましょう。
この命綱はプルージックループ結び等を使って
屋根上で転倒した時に体が屋根から滑り落ちる前に
屋根の上に引き止めておくために使用するもので
墜落を途中で止める事は想定してません。
この命綱を参考にして、万一事故に遭われても私は一切責任を負いません。
使用される場合は、あくまでもご自分の責任で使用して下さい。
プルージック結びを使用した命綱の説明図 (クリックで拡大します。)
メインロープやプルージックループに
雪が付着したり、凍ったりすると
プルージックが滑る事も有って危険なので
常にロープの状態に注意する事。
なお、上図の様な、胴ベルト式安全帯を使用する場合
ランヤードのD環の位置は体の真横より前方に来ないように調節してください。
プルージックや雪下ろしに関するネット情報です。
YouTubeに下記タイトルでプルージックの分かり易い動画があります。
プルージック ブレーキシステム ロープワーク brake
プルージックについて、いろいろ参考になるページです。
murren(ミューレン)さんのプルージック再考
なお、最近はプルージック結びの代わりにマッシャー結びが使われてるそうです。
ロープワークを動画で説明【マッシャー結び】
このマッシャー結びの方が良さそうです。
近々この結びに適した長さのランヤードを用意して
是非、試してみようと考えてます。
県などの、安全な雪下ろしについてのページです。
安全な雪下ろしガイドについて -山形県ホームページ
やまがたゆきみらい 動画再生 安全な雪下ろし作業ほか
ほかの参考になる関連情報はこのページの最後に掲載してみました。
それでは私の使用してる命綱です。
短いメインロープ 3m の命綱装備一式例
メインロープ 3m
プルージックループ(専用ロープ使用)
カナビラ付きのランヤード自作
胴ベルト式安全帯
上から メインロープ(ショート3m) プルージックループ カナビラ付きランヤード
上 命綱のメインロープに使っても良いしと、特価につられて買った
KM3 スタティックロープ 直径11mm 長さ20m
作業する屋根の反対側の家の柱に結んだり、同じく反対側に置いた土嚢や
3~5個のブロックを縛った物等に結んだりして使います。
屋根の角に当たる部分などには、予めロープに長さ1~2m位の
散水用の糸入り耐圧ホースを被せておくとロープが痛みません。
下 メインロープが短くても間に合う時に使用するために用意しました。
市内のホームセンターで買ったロープを使用
ハイラインロープ 直径12mm 長さ3m
プルージックループ
上 白2本、テストに作って使ってみたプルージックループ
ナイロンロープ 金剛打ち 直径6mm 自分の懸垂加重には十分耐えてます。
下 赤2本、エーデルワイス プルージックロープ 直径7mm 使用
上 胴ベルト式安全帯付属のランヤード
下 カナビラ付きのランヤード自作 市内のホームセンターで買ったロープを使用
ハイラインロープ 直径9mm 両端は引けば引くほど締まる、さつま網み
もう一度 上から プルージックループ カナビラ付きランヤード 胴ベルト式安全帯
アスト(雪止め)の有る屋根の雪下ろしでの簡便法
スノーダンプで雪下ろしをする際、屋根の上に最初の作業スペースを作る時など
屋根の上での一時的なアンカーとして下図の様な麻袋を使う方法 があります。
また工夫次第で、メインロープの中間支点として活用する事も可能でしょう。
アスト(雪止め)がしっかりしていて
自然落雪が起こらない屋根である事が分かっている場合のみの方法
屋根の上部の雪を堀り、堀った雪を麻袋の1/3位まで詰め根元をクローブヒッチで結ぶ。
根元から上の部分を折り、根元部と折った部分を纏めてもう一度クローブヒッチで結ぶ。
結んだロープを、折って出来た輪のなかを通してアンカーの完成。
これを掘った穴に戻して埋め踏み固める。
麻袋のアンカーに結んだメインロープを、体重を掛けて引いてみて
動かない事を確認してから、命綱をセットする。
合繊の土嚢袋は多少滑り易い、麻袋の方が雪と密着して滑らずより安全。
雪下ろしで滑って転倒するのは、ほとんどの場合
靴が滑るのでは無く、靴の下の雪が屋根の上で滑る為です。
梯子から屋根に移る時、またはその逆の時は特に注意が必要です。
また、アスト(雪止め)の有る屋根でも、転倒すると滑り落ちてしまうのは
防水または撥水効果の有るつるつるした服を着用してるので
傾斜の付いた、屋根の雪の上で一旦滑り出すと止まれなくなる為です。
毎日の様に、雪下ろしでの事故が報じられてます。
事故に遭わないよう、十分注意して作業しましょう。
こちらはペンキ塗り時の一参考例
長尺片屋根のメインロープの固定具
こんなものを作って使ってます。
参考になるネットの関連情報
登山教室Timtamの ロープの結び方
さつま編み加工 有限会社 高倉新聞販売店
雪山技術テキスト 大塚忠彦
ビレイループ式胴ベルト型安全帯
ミドリ安全の 墜落防止対策用品
以上です、雪下ろしも ペンキ塗りも
くれぐれも事故の無い様、細心の注意を払って作業しましょう。