カテゴリ:健康・閉塞性動脈硬化症 の記事一覧

| |

2011-10-01 閉塞性動脈硬化症(下肢)の治療

ここ数年 グループ登山に参加してもメンバーの足に付いて行けず悩んでました。   
 
私は米沢市が行っている
鷹山ドック(人間ドック)を毎年三友堂病院で受診してましたが、今回初めてオプションで受けた動脈硬化検査をきっかけに、数年悩んでた右足の痛みの原因が判明し治療する事ができました。原因は閉塞性動脈硬化症と言う病名で、血管が詰まって細くなり血流が不足し筋肉が酸素不足になり痛みとなって現れるものでした。

足の不調は6~7年前頃に気になり出し、年々僅かずつ悪化してる感じでした。最近の状態は、例えばSATYの階段の登りで1F登る毎に20秒ずつ休息すると屋上まで登れますが、休息をしないで一気に登ろうとすると1Fと2Fの途中位で足が痛苦しくなって動けなくなります、でも2分~3分休息すればまた登り始められるという様な状態です。平地の場合5Kmの散歩コースでは、時速3.5Kmだと途中休息なしで歩けますが、時速4Kmだと500mから800m毎に30秒~2分位の休息が必要となる様な状態でした。この様な歩き方をする事を、間欠性跛行というそうです。

ネットなどで調べてみますと、動脈硬化は、動脈の内腔にコレステロールやカルシウムが沈着し、動脈壁の一部が硬くなったり、狭くなって、血液が通りにくくなったりして血行障害を起こします。血行障害があると、運動するとき筋肉の需要に応じた血液が筋肉に供給されず、筋肉が酸素不足状態となりその症状が筋肉の痛みとして現れるのだそうです。

動脈硬化は全身の血管に起こりますが、特に閉塞性動脈硬化症の場合は腹部から下肢の動脈すなわち大動脈下部から大腿動脈の範囲によく見られる血行障害で、原因は不明ですが、高脂血症(コレステロール、中性脂肪)が最も重要な関係があるらしいとの事。他に高血圧、喫煙、糖尿病なども大きな因子らしいです。現在、閉塞性動脈硬化症は50才以上の特に男性に激増しているとの事です。足に心当たりのある方は直ぐにも動脈硬化の検査を受けられる事をお勧めします、放っておいて重症化すると足の切断にもなる恐い病気です。閉塞性動脈硬化症についてもう少し詳しく知りたい方には、ネットからこちら「閉塞性動脈硬化症(ASO)情報サイト」をご紹介しておきます。

鷹山ドックで閉塞性動脈硬化症が分かったきっかけは、始めにも書きましたがオプション項目の動脈硬化(血圧脈波検査CAVIとABI)の検査からでした。血圧脈波検査のCAVIとは血管の硬さを表す言葉で、この値が高いほど、動脈硬化が進んでいる事になり、また足の動脈の詰まりを表す指標をABIと言い、重症の方はこの値が低くなるそうです。

このような閉塞性動脈硬化症や間欠性跛行に関心をお持ちの方に多少なりとも参考になればと思い、私の足の閉塞性動脈硬化症の治療について、鷹山ドックでの検査・早期発見からカテーテル手術までの体験をご紹介してみたいと思います。

8月4日鷹山ドックの日 基本検査に加え、オプションで申し込んでおいた動脈硬化の検査を受けます。動脈硬化の検査は、前準備も注射も有りません、ベットにおとなしく寝てれば下の手順で検査が行われます。  
 
1.血圧・脈波測定 あお向けに寝て、両腕・両足首に血圧計を装着します。
2.器具の装着 両手首に心電図と、胸に心音測定のマイクを装着します。
3.測定 『両手・両足』『右手・右足』『左手・左足』の合計3回測定し終了です。


検査時間は5~10分程度です。 検査の結果は鷹山ドックの最後にお医者様から他の診断結果と共に説明を受けます。私の時は遠藤国勝副院長先生から説明を受けました。

私の動脈硬化の検査結果は下図の検査結果票の通りで右足に異常値(赤い矢印の所)出てました。(氏名は変えてありますが私のものです。)
20110804-1 
遠藤先生から当院に循環器疾患でも特に下肢の血管に詳しい先生が居りますから診て貰うように予約をしておきましょうかと聞いて下さいましたので、よろしくお願いしますとお願いし、8月12日循環器内科の槇田俊生先生に予約を入れて頂いて帰りました。

槇田俊生先生はスポーツマンタイプの若いイケメンの先生で平成23年8月に仙台の病院から三友堂病院に就任されたばかりという事で、足で悩んでた私としてはとても幸運でした。   
 
8月12日、予約して頂いた槇田先生の診察をうける。今までの症状と経過などについての問診の後、検査室に行きエコー検査を受けまた診察室に戻る、その結果、下行大動脈から左右の足に分かれる総腸骨動脈のうち、右側総腸骨動脈に狭窄の疑いがあるので、8月15日改めてCT検査で、もっと詳しく調べましょうと言う事になりました。

8月15日CT検査の日、広い検査室に入ると真ん中に、回りに大きな検査機械が付いたベットが有りました。ベットに横になると簡単な説明の後、直ぐに造影剤の注射を打たれました。注射を打たれて間も無く、体がカーと熱くなってきました。その間機械が動いてCT撮影が行われます撮影の途中でマイクを通して「息をとめて」とのアナウンスがありましたが、ちょっと聞き取りにくかったです。CT撮影は入室から10分もしない内に全て終了、結果は4日後に出るとの事でこの日はこれで帰宅です。

8月19日CT検査の結果を聞きに病院へ、受付をして槇田先生の診察室の前で待つ。間もなく呼ばれて診察室にはいるとCT検査結果のPC画面にも右側の総腸骨動脈の部分に狭窄が見られる画像が映されてました。血管に狭窄が有るのが確定的となったので、開腹手術をせずに治療できるカテーテルでの検査・手術を施しましょうという事になりました。カテーテルでの検査だけだと2泊3日の入院、手術をすると更に2日程追加入院になると説明を受けました。私の場合は手術の可能性大なので4泊5日になる模様、9月19日に入院予約と決まり帰宅しました。

9月19日カテーテルでの検査・手術の入院の日、入院は午後から、受付を済ましてから案内をされて6人部屋の病室に入る。6人ともカテーテル検査・手術の人で、心臓の人が4人、足の人が2人でした。同じ日に同じくカテーテルの検査を受ける人6人で、検査と手術などの説明のビデオを見ました。

夕方ナースセンター横で、槇田先生から改めて検査と手術について説明を受けました。カテーテルは心臓の場合は腕から入れるが、私の場合は足の検査・手術で右足の付け根(鼠径部)から入れるので、手術後から最低6時間は止血の為、足を曲げたり上半身起き上がったりもできませんと言われました。その為オシッコに立てないので尿道カテーテルか尿瓶使用になりますが、どちらにしますかと聞かれました。尿道カテーテルは痛そうだし嫌でしたが、手術中や夜中の事など考え尿道カテーテルでお願いする事にしました。その後病室に戻り、特に何もなく夕食まで静かにしてました。

消灯の少し前、看護師さんが尿道カテーテルを挿入しますと病室に、消毒してから麻酔液を注入され、その後チューブを挿入される。始めのうちは麻酔液のせいかたいして痛みも無かったが、チューブが前立腺(たぶん)あたりになると痛みが強くなり更に尿意も強くなってかなりの苦痛となりました。苦痛がそろそろピークだなぁと感じた頃、はぃ終わりましたと、ホッとまずはひと安心。強い尿意は10分間くらい続き、その後だんだんと治まって30分位経つと気にしなくても済む程度に落ち着きました。就寝中に体が動いたりした時、尿管が引っ張られて目が覚める事もあったが、寝不足になるような事はありませんでした。

9月20日、カテーテルでの検査・手術が9時半からの予定でしたが,急患が入ったりで午後2時半頃になってストレッチャーに乗せられて手術室に向かいました。手術室に入ると10人ほど(もう少し多かったかも)のスタッフが、先生を含めて5人位を想像してた私は「テレビで見る大病院の手術風景と同じみたいだなぁ~と」びっくりしたり感心したり。

ストレッチャーから手術台へ移され、いよいよ手術開始。右足の付け根(鼠径部)を消毒して局部麻酔の注射。そしてカテーテルの挿入、ここまでは特別な痛みや苦痛は無かったが次に「造影剤の注入です」と言われるとほぼ同時にドーンと腰に200kg~300kgの重りを乗せられたかと思う様な「重く押し潰されるような強い痛み」が、思わず「痛~い」と声を上げてしまいました。「強い痛み」は数分もしない内にやわらぎました。この間にカテーテルでバルーンとステントを使って血管狭窄部の開大手術が行われたものと思います。その後は特別痛いような事も無く、止血の為に巾の広い右腰から左腰までの強力な伸縮パットでカテーテル挿入部を圧迫する何かを挟んで留め、手術は終りました。手術の様子はモニターに写し出されていましたが、私からは機械の陰になって見えませんでした。難しい手術でしたが、順調に進んで成功の内に終了しましたとの事でした。

下の図は血管狭窄部位とカテーテル挿入部位のイメージ図です。
 (元の画像は
股関節の解剖から1.骨盤・大腿の血管系の図を使わせて頂きました。)
20110815-2


手術台からストレッチャーに移され病棟に戻る。通常カテーテル手術直後の日は集中治療室に入るのだそうですが、今日は集中治療室が満杯の為に、ナースセンター前の個室に入る事となりました。カテーテルを挿入した所は痛くないのですが、とにかく腰が痛いたぶん足腰を動かせないための寝腰だと思いますが、ひと晩中うつらうつらしてました。こんな状態でも、オシッコの心配をする必要が無かったのはとても良かったと思いました。

翌朝1番で槇田先生が止血確認に見えられました。強力な伸縮パットを剥がし、止血のため足の付け根のカテーテル挿入部を手で30分間圧迫してから止血の確認をし「大丈夫ですあとは歩けますよ」と言って戻って行かれました。入れ替わりに看護師さんが来て手術前から受けてた点滴と尿道カテーテルを外して下さいました。あとは自分で歩いて元の病室に「ただいまぁ」と戻りました。

それから2泊して23日午前に動脈硬化とエコーの術後検査を受けた後、槇田先生からカテーテル手術で血管が開いて太くなった様子の画像などを見せて頂きながら経過説明をうけました。説明の後、10月20日術後検査の予約を頂いて、退院となりました。

ドックで診察していただいた遠藤先生、ドック担当スタッフの皆さん、手術していただいた槇田先生、手術室のスタッフの皆さん、検査技師さん、入院中常にやさしく親切に対応してくださった看護師の皆さん、担当事務の方 ほんとうにお世話になりました、ありがとうございました。心より御礼申し上げます。

9月24日退院後、第1日目の朝、さっそく期待を胸に散歩してみました。結果は上々足に羽根が生えたかと思うほど軽く、6Kmを1時間ちょっとで歩けました。この調子だと念願だったグループでの軽い山歩きなら十分について行けそうな気がしました。ただ今朝は調子に乗りすぎて膝関節を痛めてしまいました。足は軽くなっても関節や筋肉は手術前と変わらないのですから無茶でした。明日は愛宕山に登ってみようと予定してたので、なんとか明日まで治ってくれ~の心境です。

9月25日やはり膝の痛みは取れず今日予定の愛宕山への登山は中止です。

9月29日膝の痛みが取れたので遠山地蔵園から愛宕山を経て笹野山テレビ塔まで往復約9kmを歩いてみましたが足の具合はすこぶる快調でした。下山途中にあたご山荘の傍から三友堂病院を撮影してみました。 (写真をクリックすると大きくなります。)


20110929-03 

以上が私の閉塞性動脈硬化症について、鷹山ドックでの検査からカテーテル手術、そして現在までの経過のご紹介でした。
 
10月2日には西大巓に登ってみる予定をしてます。
 
山登り・山歩きに関しては後程、カテゴリー 登山・トレッキングで書いてみたいと思ってます。

最後になってしまいましたがご参考まで、三友堂病院で鷹山ドックを受ける場合の追加検査料金表(オプションの料金表)を添付しておきます。
20110930-4 



スポンサーサイト
tag :
<< topページへこのページの先頭へ >>